看護学校では、たくさんの実習に行きました。その中でも、精神科病棟での実習は、普段関わることのない患者さんたちとの出会いの中で、たくさんの学びがありました。
まず、精神疾患というのは誰もがかかりうる病気だということです。実際に入院している患者さんの、精神疾患の発症原因も、普段私たちの周りで起こりうる出来事がほとんどでした。そのきっかけが心の中の許容範囲を超えた時、心は傷つき、精神疾患となって表れてくるのだということを知りました。
しかし逆を言えば、同じ事を経験しても、精神疾患にかかる人とかからない人がいます。この違いは何かを考えた時、心の強さの違いと感じる場合もあるかもしれません。私は、その発想は間違っているとは思いません。しかし、精神疾患患者さんを、心の弱い人たちとひとくくりにして表現してしまうのは、どうなのかと思います。
実際に、高齢の精神疾患患者さんでは、戦争体験が原因となって精神疾患にかかった患者さんもたくさんおられます。このような患者さんたちを、心が弱いからと言ってしまうのはとても疑問です。
人間というのは、ちょっとしたことがきっかけで、落ち込んだり傷ついたりします。そのようなことを繰り返しながら、人生を歩んでいくのです。
しかし、精神疾患患者さんというのは、その過程において病気を発症し、社会生活が送りにくくなったりしてしまいます。特に入院するくらいの患者さんになると、精神疾患の影響で理性よりも本能の部分が強くなることがあります。そのような患者さんを見て、私は、人間の生き方というか、本当に正しいことは何なのかということを考えさせられました。不景気な現代では、定期預金などの資産運用に頭を悩ませる方は多いと思いますが、このような内面的な部分に関しても、真剣に考えることは必須だと思います。

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